●平成14年度の厚生年金基金の運用概況は、平成13年度に引続き厳しいものとなりました。米国のイラク攻撃や、北朝鮮情勢などの緊迫した社会情勢を受け、とりわけ後半に下落基調が続きました。
国内株式は年度初は上昇傾向にありましたが、後半は景気の不透明感や国際情勢の影響を受けて大きく下落し、バブル崩壊後最安値を更新しました。
外国株式も同様に大きく値下がりしました。債券市場は資金が流入したため内外債券ともに堅調に推移しましたが、基金全体では内外株式の影響が大きく、3年連続のマイナス運用という結果になりました。
●厚生年金基金の給付設計の前提としている運用の予定利率は5%ですので、時価ベースでの今年度の運用収益はそれを下回ることとなりました。
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