リチウムイオン電池用負極材のトヨタ新型「アクア」での採用について 

―負極材技術に係る複数の技術を特許化し、市場優位性の強化策を推進―

2021年11月04日
昭和電工マテリアルズ株式会社

昭和電工マテリアルズ株式会社(取締役社長:丸山 寿、以下、昭和電工マテリアルズ)は、リチウムイオン電池用負極材(以下、負極材) が、トヨタ自動車株式会社(代表取締役社長:豊田 章男、以下、トヨタ)の「ヤリス」ハイブリッドモデルに続き、2021年7月に販売開始されたハイブリッド自動車、新型「アクア」の一部のグレードに搭載されているリチウムイオン電池の部材として採用されたことをお知らせします。
なお、粒子形状や粒子サイズなど、今回採用された負極材の技術を含めた複数の技術を特許化し、負極材技術における強固な特許網を構築しましたので、併せてお知らせします。

リチウムイオン電池とリチウムイオン電池用負極材

リチウムイオン電池とリチウムイオン電池用負極材

ハイブリッド自動車「アクア」

ハイブリッド自動車「アクア」

新型「アクア」は カーボンニュートラル実現への貢献を目指し開発されたハイブリッド自動車であり、その燃費性能が高く評価されています。
ハイブリッド自動車や電気自動車等、電動車に搭載されるリチウムイオン電池には、燃費性能を向上させるため、特に大電流で充放電できることが求められます。昭和電工マテリアルズでは、これまでに培った粒子設計、表面構造の制御技術などにより、負極材の粒子形状、粒子サイズ等を最適化し、電気抵抗を低減することにより大きな電流を通せるようにし、電動車用リチウムイオン電池に必要な大電流での充放電に貢献します。この製品性能が評価され、今回採用いただくこととなりました。

また、昭和電工マテリアルズは、2008年から国内外において負極材技術に係る発明の特許を継続的に出願し、負極材の構造、物性、用途等多面的な視点で特許網の構築に努めています。そして、2021年には、スーパー早期審査を経て、粒子形状や粒子サイズなど、今回採用された負極材の技術を含めた複数の技術を特許化しました。これにより、負極材技術における強固な特許網を構築することができました。
昭和電工マテリアルズでは、研究開発の成果や製品を保護するため、今後も積極的に特許権を行使してまいります。また、当社独自の技術として差別化を図り、当社の市場優位性の維持、強化を図るべく、さらなる特許網の強化策を推進してまいります。

昭和電工マテリアルズは、今後も環境に配慮した製品を提供してカーボンニュートラルへの貢献を含めた、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

  • スーパー早期審査:一定の要件を満たす重要性の高い出願を対象として、通常の早期審査よりもさらに早期に行う審査のこと。申請から一次審査まで通常審査で平均10.2カ月(2020年)、早期審査で平均2.7カ月(2020年)のところ、スーパー早期審査は1カ月以内(国際出願後、国内に移行した出願については原則2カ月以内)で行う。(出典:特許行政年次報告書2021年度)

以上

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