日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社の完全子会社化に関するお知らせ

2021年04月13日
昭和電工マテリアルズ株式会社

昭和電工マテリアルズ株式会社(取締役社長:丸山 寿、以下、昭和電工マテリアルズ)は、2021年4月1日付で、連結子会社である日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社(以下、HKDS)の普通株式のうち協和キリン株式会社(代表取締役社長:宮本 昌志、以下、協和キリン)が保有する全株式(以下、残株式)を取得し、完全子会社化したことをお知らせします。

昭和電工マテリアルズグループでは、1980年代よりアレルギーの体外診断用医薬品(診断薬)等を開発・製造・販売していますが、2018年1月に協和発酵キリン株式会社(現 協和キリン)より協和メデックス株式会社(現 HKDS)の株式66.6%を取得し、同社が有する、高脂血症※1、糖尿病、がん、腎臓病を検査する診断薬等を加えてラインアップを拡充し、診断薬事業を強化してまいりました。昭和電工マテリアルズと協和キリンの間では、株式譲渡実行から3年後を目途に昭和電工マテリアルズが残株式を買い取る権利、また協和キリンが残株式を売却する権利をそれぞれ保有しており、このたび、当初の計画通り昭和電工マテリアルズはHKDSの残株式177,700株(33.4%)を取得し、同社を完全子会社化しました。
これにより、昭和電工マテリアルズは、HKDSの経営に関する重要事項についてより迅速に意思決定できるようになり、また、グループの診断薬事業体制としても、米国にて事業を担うグループ会社Hitachi Chemical Diagnostics, Inc.を含めた一体経営の体制が整いました。今後は診断薬事業の米国展開を加速し、グローバル規模で診断薬事業の拡大を図ります。
なお、今後もFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症※2の診断薬等の開発から販売における協和キリンとの協業は継続します。

昭和電工グループは、診断薬事業を含むライフサイエンス事業を今後の成長をけん引していく「次世代事業」と位置づけています。更なる事業拡大を通じてグループ全体の成長を図るとともに、事業を通じた生活の質(QOL)向上に貢献してまいります。

  • ※1 高脂血症:血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)が多すぎ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態を高脂血症といいます。高脂血症は動脈硬化の原因となり、進行すると心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気を引き起こす場合があります。
  • ※2 FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症:低リン血症性くる病・骨軟化症は、血液中のリンの値が低いために、骨の石灰化に異常をきたし、骨の強度が不足する病気で、国の難病に指定されています。低リン血症性くる病・骨軟化症の中で、その発症のメカニズムが線維芽細胞増殖因子23(FGF23)の作用過剰によるものをFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症といいます。代表的な疾患として、X染色体遺伝性低リン血症(XLH)や腫瘍性骨軟化症(TIO)が知られています。これらの疾患では血中FGF23濃度が高値であるため、FGF23の測定が病因鑑別において有用であることが報告されています。

HKDSの概要 (2021年3月末現在)

(1) 名称 日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社
(2) 所在地 東京都中央区晴海1-8-10 晴海トリトンスクエアX-4F
(3) 代表者の役職・氏名 取締役社長柳田 誠
(4) 事業内容 体外診断用医薬品(診断薬)の開発・製造・販売
自動分析装置の開発・製造・販売
(5) 資本金 4億5千万円
(6) 設立年月日 1981年4月1日
(7) 大株主および持株比率 昭和電工マテリアルズ株式会社(66.6%)
協和キリン株式会社(33.4%)
  • 2021年4月1日より取締役社長は、「金成 直希」に交代しました。

以上

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