LEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂に関する特許権侵害で中国企業を提訴

2021年03月31日
昭和電工マテリアルズ株式会社

昭和電工マテリアルズ株式会社(取締役社長:丸山 寿)は、北京科化新材料科技有限公司(総経理:盧緒奎、以下、科化)が、LEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂に関する当社の中国での特許を侵害しているとして、知的財産専門の裁判所である北京市知識産権法院に提訴しました。対象となった特許権は、LEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂を成型する際の、半導体素子等の電気的接続信頼性の向上を図る技術に関するものです。

LEDは、低消費電力かつ長寿命な光源として、パソコン用モニターやテレビ等の液晶ディスプレイのバックライト、照明や自動車のヘッドライトなどさまざまな分野で使用されています。当社は、エポキシ樹脂の技術を活用し、2010年にLEDパッケージのリフレクター部分に用いる白色エポキシモールド樹脂の製造・販売を開始し、現在世界トップシェア(金額ベース、当社調べ)を有しています。また、LEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂に関する新技術等を世界の国や地域に継続的に特許出願し、中国、台湾、韓国、米国、欧州、日本を含むワールドワイドで140件以上の登録特許を保有していることに加え、技術面においても多面的な特許網を構築しております。

科化が製造・販売しているLEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂であるKH-W-8050は、当社の分析では、LEDパッケージ用白色エポキシモールド樹脂を成型する際の、半導体素子等の電気的接続信頼性の向上を図る技術に関する当社の中国での特許(以下、本特許)の権利範囲に含まれる可能性があり、科化が中国において当該製品の製造や販売等を行うことや、当該製品を中国国内で使用することは、本特許の特許権侵害にあたる可能性があります。そこで当社は、科化のKH-W-8050の製造・販売行為に対し、中国において特許権侵害に基づく差し止めを求める提訴を行いました。

当社は、今後も知的財産権の適切な行使により健全な市場の拡大を促し、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

以上

お問い合わせ先

ブランド・コミュニケーション部 広報グループ