自動車用バッテリーの基礎知識
- 1バッテリー形式の見方は?
-
- 1
- 1
- 2日常点検はどのようなことがありますか?
-
- 2
液面点検
バッテリーの側面から点検します。液面が「UPPER LEVEL」(最高液面線)と「LOWER LEVEL」(最低液面線)間の半分以下に低下している場合は、ただちに「UPPER LEVEL」まで精製水(市販のバッテリー補充液など)を補水してください。補水後は、液口栓をしっかり締めてください。
※液面点検は日常点検として法律(道路運送車両法)で義務付けられています。少なくとも1ヶ月に1回は点検して下さい。
比重点検
1.240(20℃)以下を目安として補充電してください。
接続点検
端子が緩んだり腐食すると抵抗が増え、始動困難や端子のスパークなどで端子が損傷することがありますので、端子のゆるみがないことを確認してください。また、端子部に腐食が確認された場合は清掃してください。
外観点検
本体にヒビ、割れ、欠け、液もれ、及びキャップ(液口栓)の排気孔にゴミなどの付着物がないことを確認してください。上面の汚れ・水分はリークにつながりますので、湿らせた布で拭き取ってください。乾いた布で拭くと、静電気で電池を破裂させることがあります。
取付点検
がたつきがないよう取付金具でしっかりと固定してください。
- 2
液面点検
- 3バッテリーはどうやって脱着するのですか?
-
- 3工具によるショート防止のため下記の手順で行ってください。順序を間違うとバッテリー爆発やけがの原因となります。
取り外し時
(-)端子の取り外し→(+)端子の取り外し→取り付け金具の取り外し
取り付け時
取付金具の取り付け→(+)端子の取り付け→(-)端子の取り付け
- 3工具によるショート防止のため下記の手順で行ってください。順序を間違うとバッテリー爆発やけがの原因となります。
- 4ブースターケーブルでエンジン始動するときの接続はどうするのですか?
-
- 4
- 正しい接続の仕方 : (1)〜(4)の手順で行う
- 正しい取り外し方 : (1)〜(4)の手順で取り外す
バッテリー容量(サイズ):正常車のバッテリー≧トラブル車のバッテリー
- 4
- 5放電するとなぜ比重が下がるのですか?
-
- 5放電反応により(+)(−)極板と硫酸分が反応し比重が低下します。また、放電に伴って水が発生するため電解液比重は低下します
- 6充放電でどのような反応が起こるのですか?
-
- 6次のような化学反応がバッテリー内部で行われています。
- 6次のような化学反応がバッテリー内部で行われています。
- 7バッテリーの寿命は何年ぐらいですか?
-
- 7同じバッテリーでも使用条件、使用環境、メンテナンス(日常点検)、車両側の充電装置、取り付け場所などの要因によって寿命はばらつきがでてきます。乗用車では電池の交換の目安は約3年としています。
それ以上使用すると、液減りが加速し内部の部位の劣化が進みますので、早めの交換をおすすめします。
- 7同じバッテリーでも使用条件、使用環境、メンテナンス(日常点検)、車両側の充電装置、取り付け場所などの要因によって寿命はばらつきがでてきます。乗用車では電池の交換の目安は約3年としています。
- 8使用済バッテリーの処理はどうするのですか?
-
- 8バッテリーを購入されたお店にご相談ください。
- 9暗電流とは何のことですか?
-
- 9エンジンを停止しキーを抜いた状態で電気負荷をすべてOFFにしても流れる放電電流(時計、電子回路のバックアップなど)のことです。車によって異なりますが数十mAの電流が流れます。
- 10暗電流の影響はありますか?
-
- 10数十mAの放電ですので短時間であればあまり影響はありません。しかし、長期間になると深い放電となりサルフェーションを起こします。その結果、充電回復が困難になったり容量が低下し短寿命となります。
例:25mAで30日間放置しますと18Ahの放電となり、40B19Rの容量の2/3放電したことになります。したがって、車を長期間放置するときは必ず(-)端子を外してください。
- 10数十mAの放電ですので短時間であればあまり影響はありません。しかし、長期間になると深い放電となりサルフェーションを起こします。その結果、充電回復が困難になったり容量が低下し短寿命となります。
以下は、ページ内を移動するためのリンクです。